タマバチの虫えい形成

クヌギの産卵するタマバチ
クヌギハナワタフシの形成過程

虫えい(虫こぶ、ゴール)とは、昆虫による化学的・物理的な刺激に対して植物が反応して生じる、異常な形状のことをいいます。タマバチの虫えいは植物の芽や葉、花や実、さらには枝や根といった様々な部位につくられます。

 

 タマバチの虫えいの内部には、通常、1つから数十にもおよぶ幼虫室と呼ばれる幼虫が暮らす部屋がつくられています。タマバチの幼虫はこの幼虫室の内壁を食べて育ち、蛹を経て、成虫へ羽化するまでを虫えいの中で過ごします。

 

 虫えいが形成される植物、部位、そして虫えいの形状は、多くの場合、虫えいをつくるタマバチごとに決まっています。このため、虫えいを調べるだけで、それがどのタマバチによってつくられたものかを判断することができます。 


タマバチによる虫えい

写真をクリックすると、拡大表示されるとともに、それぞれの虫えいの名称が表示されます。